数日前に出来上がって来たレスキューボード11’8”はオアフ島のライフガード用に作られたもので わーたしの記憶が確かならばこれが 21本目。
巨大なボードでマシンカットは困難だったことから これまで10年以上ハンドシェープで仕上げてきましたが 大変な割にそれほどお金はもらえないので誰もやりたがりませんでした。
何故私は それを引き受けたんだろう? と考えた時思いつくのは 日本語で言うコンプレックス(劣等感)というか ハワイで最もチビで痩せのちっぽけなシェイパーには 出来っこないと思われるのが 悔しい?からなのか 最初はその反動で ”やってやろーじゃねーか!”みたいな気持ちだったと思いますが 今では自分を誇りに思えるようになりました。
昔話だと 日本の東京で15歳の時 波乗りを知ってしまい現在に至る訳ですが その当時は 大方 裕福な大学生サーファーのイメージが強くキャリアにボードを乗せて街角でナンパするのが当たり前な時代で 贅沢なスポーツとして知られていました。
自分はと言うと 1000円で買った激重でボロボロの便所のフタみたいなシングルフィンを自転車で担いで始発の電車に乗って月1で通う まれに見る貧しいサーファー。 同世代のサーファーも比較的みんな裕福で綺麗でカッコイイ道具を最初から揃えてる人達ばっかりでした。 その時も子供ながらにして なんか悔しくて周りから笑われてるのも感じていましたが だからと言って波乗りは止めたくなかったのは確かです。
カッコや道具がいいからって 良いサーフィンしてるの?って見渡してみたら ほとんどの奴らが海岸で気取ってタバコ吸って満足しちゃって 波なんかまともに乗ってない事に気が付いたんです。 だから ”いつか見ていろ 俺だって!” きっといつか本物のサーファーになってやるぞ! って自分に言い聞かせて 根性で誰よりも長く海に入って波乗りに没頭しました。
実は、数日前のブログでは なんかネガティブなお金の話になってしまって数人の方から心配されましたが ただ単に悲観的になったわけではなく 苦境に立たされた時は いつもその内なる想いやジレンマをバネにして 肥やしにして立ち向かいたい気持ちでいっぱいな私です。
背が小さいから、お金がないから、海なし県だから、道具がないから 諦めた方がいいと言われても気が済むまで やれるところまでやってみたいんです。
誰もが 夢は諦めないでとか言いますけど 世の中には 不可能な事もいっぱいあります。 頑張っても どうにもならない事ばかり。 ビジネスもスポーツも他人と比べたら上には上の上があるので 自分がみじめになってしまうかもしれないけど だからと言って黙って終わりたくないんです。 どっちにしてもちっぽけな人生ですが アリにはアリの物語がある訳で 象さん達には一生分からないかもしれません。 最初から最後まで自己満の世界があります。
とまぁ 以前は、こんな風に よくブログで呟いていましたがここ数年は筆不精になってしまいました。 お酒も3年半飲んでいないので 酔った勢いで言いたいことを書き綴るチャンスも激減しましたし 今どきはインスタがメインな世の中で あまり多くは語らないまま
キラキラ画像でリア充生活をチラ見させるだけのイメージ広告では なんとなく物足りなさを感じます。 人間ですから ひがみも弱みもある訳ですが 時には本音交じりのDEEPな話したくなった次第です。
ALOOOHA
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